標本データベース(2024年7月12日更新)
フクイサウルス・テトリエンシス
標本データ
- 標本名
- フクイサウルス・テトリエンシス
- Fukuisaurus tetoriensis
- 分類
- 鳥盤類 鳥脚類 イグアノドン類
- 時代
- 中生代 前期白亜紀
- 産地
- 福井県勝山市北谷町
- 地層
- 手取層群 北谷層
関連項目
これはなに?
福井県の発掘調査で発見された草食性恐竜です。国産恐竜で初めて復元されました。
概説
1989年の発掘開始以来、数多く発見されてきたイグアノドン類の骨化石をもとにして、2003 年に新種の恐竜として学名がつけられました。フクイサウルスとみられる化石は、発掘現場で見つかった恐竜化石の中で最も多く、中には子どものものと考えられる小さなあごの化石もあります。特に2016年以降は、前あしや頭骨の一部など新たなパーツの発見が相次ぎ、これらをもとに骨格の復元が再検討され、頭の形は当初の復元から大きく変わりました。 前期白亜紀のイグアノドン類として、フクイサウルスは原始的でユニークなあごの特徴をもっています。一般的なイグアノドン類は、口を閉じて上下の歯が噛み合わさると上あごが側方に動きますが、フクイサウルスの上あごは動きません。また、下あごの先端がとがっている点も、白亜紀のものではみられない原始的な鳥脚類の特徴です。同時期に同じ場所に生息していたコシサウルスとは異なる特徴をもつことから、違うエサを食べてすみ分けていたと考えられます。
展示マップ
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