標本データベース(2024年7月12日更新)
フクイラプトル・キタダニエンシス
標本データ
- 標本名
- フクイラプトル・キタダニエンシス
- Fukuiraptor kitadaniensis
- 分類
- 竜盤類 獣脚類 テタヌラ類 アロサウルス上科
- 時代
- 中生代 前期白亜紀
- 産地
- 福井県勝山市北谷町
- 地層
- 手取層群 北谷層
関連項目
これはなに?
福井県の発掘調査で発見され、日本で初めて新種として名前が付けられた恐竜です。
概説
第一次発掘調査の4年目にあたる1992年に、大きな肉食恐竜のかぎ爪の骨の化石が発見され、その周囲からさらに同一個体と考えられる足の骨の一部なども見つかりました。その後の第二次調査においても、1996年とその翌年にかけて、同じ場所をから残りの多くのパーツが発見されました。これらの化石に基づいて2000年に命名されたフクイラプトルは、日本で初めて新種として報告された恐竜となりました。 発見されたフクイラプトルの化石には、断片的な頭骨と複数の歯、数個の脊椎、肩や腰の一部、そして前あしと後ろあしの大部分が含まれています。基本的に保存状態が良く、中でも手の末節骨(かぎ爪の骨)は特徴的な形態がよく観察できます。この末節骨は大きいだけでなく、非常に薄くなっており、近縁なアロサウルスの分厚い末節骨とは明らかに異なっていることがわかります。アロサウルス上科としては比較的大きい前あしと相まって、狩りに役立っていたと考えられます。
展示マップ
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