ボーンベッドはまだか?

こんにちは。千秋です。福井恐竜発掘調査レポート2013、それでは始めさせていただきたいと思います。

今週は気温がぐっと下がりました。割と過ごしやすい現場です。天候にも恵まれ、発掘も捗ったことでしょう。では、その一部を。

こちらは細い骨。こちらはさらに細く、カーブしていますね。標本箱に化石がたくさん。昨日は恐竜の歯も見つかったそうです。ウロコもこんなに。いいですね!前線からの岩の場所や層準でかなりばらつきがあるようで、今週は「アタリ」だったようですね。ハンマー隊のみなさん、がんばって化石を見つけて下さいね。でもくれぐれもケガには注意です。よろしくお願いします。

さて前線の様子です。見に行くごとに前線の高さが低くなっていきますね。では化石は、と。おー、ワニの鱗板骨、要は背中の硬い部分なのだそうです。すごいですね。こちら、恐竜の骨でしょう。太くて棒状ですね。両端に石がかぶっていまして、折れた後に化石化したものと考えられます。今年の発掘では、地層で出る/出ないが割とハッキリ分かれていまして、堆積の状況を示しているのだろう、とのことです。ウロコや貝がキレイに残っていることも、以前とは違うところですね。

さ、前線で掘削が始まりました。ただ、この層準、前にお話した青緑の岩のところなんです。岩にほぼ混じりけがない、化石も望み薄です。でも手順通り、岩を割り、水で洗い、確認をきちんと行います。掘削再開です。

今年の発掘も後半戦を迎えました。あせらず、じっくり、がんばっていきましょう。といったところで今日の発掘レポート、終わりにしたいと思います。ではでは。

(千秋利弘)

© 2013 Fukui Prefectural Dinosaur Museum.
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