初秋の発掘現場では

こんにちは。千秋です。福井恐竜発掘調査レポート2013、それでは始めさせていただきたいと思います。

今週はずっとひどい天候でしたね。あまり現場作業ができなかったようです。今日、やっと撮影に来れましたが、気温がさらに下がりまして、Tシャツだと肌寒くさえ感じますね。

ハンマー隊の様子です。雨の日も館で岩割りはやっていたようです。では、今日の成果はどうでしょう。こちら、細い骨ですね。こちら、かなり小さな骨ですが、くびれというか鼓型ですね。さらに小さな、これ歯でしょう。いいですね。こんな感じでボチボチとアタリはあるようです。ハンマー隊のみなさんガンバっていますよ。

さて前線ですが。さらに掘削が進んで高さが低くなっていますね。重機のアイアンで掘削、水で洗い流し、みんなで確認の繰り返しではあるのですが。ん?この層、例の青緑の層ではないですか。かなり望み薄の層準ですね。とはいえちゃんと確認はしていますよ。…出てないようですけど。標本箱もさみしい限りです。おや、いいVの字模様ですね。二枚貝トリゴニオイデスです。

雨で現場作業ができず、青緑の層を突破できていないのですね。その下の層からは出るだろうとのことなので、来週の発掘に期待、ですね。…というか今年の発掘の最後の週なんですね。これはぜひ晴れてもらって、ガンガンと進めたいものです。といったところで今日の発掘レポート、終わりにしたいと思います。ではでは。

(千秋利弘)

© 2013 Fukui Prefectural Dinosaur Museum.
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