お昼ごはん

発掘現場の川向うの事務所
発掘現場の川向うの事務所

発掘現場は、博物館から車で約15分。山の中なので、そばにお昼ごはんが食べられるお店があったりはしません。ですから、お昼ごはんは学生さんたちが泊っている宿舎に頼んでお弁当を届けてもらっています。発掘を行っている崖から川を渡った反対側に、発掘期間中だけの臨時のプレハブの事務所が建てられています。プレハブの中は、博物館の職員が使う小さな部屋と、調査隊の学生さんが昼ごはんを食べる広い部屋に分かれています。学生さんの部屋は、畳敷きで細長い机がいくつかならんでいます。発掘の道具を保管するほか、急な雨の時の雨宿りなどにも、この事務所を使います。

12時になると昼休みです。発掘現場からお茶の入ったやかんなどを持って、川を渡って事務所に移動します。事務所には発電機が備わっているので、クーラーを入れたり、扇風機をまわしたりすることができます。届いているお弁当をわけて、学生さんは畳にあぐらをかいたりして座ってお弁当を食べます。メニューは日替わりで、宿舎の板前さんが炎天下の作業でも大丈夫なようにと、カロリーと栄養バランスをしっかり考えて作ってくれているそうです。とてもありがたいことです。お弁当は15分ほどで食べてしまうので、その後は思い思いに過ごします。炎天下で午前中いっぱいハンマーをふるった学生さんたちは、疲れているのでたいていの場合は畳に横になって寝てしまいます。

今回のレポートではお昼ごはんについて書こうと思っていたので、学生さんが畳の上で全員寝ている写真を撮ろうともくろんでいました。いざ写真を撮ろうと部屋に入ってみると、半分ぐらいの人が起きてトランプなどで遊んでいました。全員が寝ていた方が写真としてはインパクトがあったのに。残念です。しかし、寝ないで遊んでいるとは元気だなあと違う意味で感心します。なお職員の部屋は畳敷きではないので、昼寝をしたくてもできません。

1時少し前になると、午後の発掘の準備を始めます。寝ていた学生さんたちもちゃんと自主的に起きて、準備を始めます。昼寝をして元気いっぱい(?)になった学生さんたちは、化石を出すべく発掘現場へと向かいます。

お弁当を机に置いて
お弁当を机に置いて。いただきまーす。
ごはんを食べ終わって
ごはんを食べ終わって

(久保 泰)

© 2013 Fukui Prefectural Dinosaur Museum.
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