「プロジェクト・カマラサウルス」
恐竜博物館は、アメリカで発見されたほぼ全ての骨が揃ったカマラサウルスの化石標本を2009年に購入しました。その後、クリーニングや補修・複製、研究を行っており、全身骨格の復元までを館独自で行います。数年に渡ったこのプロジェクトが佳境にさしかかりました。この素晴らしい出来事を、イベントを絡めてお披露目まで大いに盛り上げていきたいと思います。
発掘 | → | 日本 到着 |
→ | クリーニング | → | 複製 制作 |
→ | プレイベント | → | 公開組み立て | → | 常設 展示 |
→ | 研究 |
2007年 6月 |
2009年 10月 |
随時 | 2012年 11月~ |
2013年 2/28~ |
2013年 3/23~ |
順次 | ||||||||
終了 | 順次 |
- カマラサウルス全身骨格組み上げ作業のようすを写真で紹介をしています!
- 3月23日㈯にカマラサルス全身骨格の除幕式を開催しました。
カマラサウルス全身骨格組み上げ作業の公開【終了】
複製標本での仮組み上げの様子
2009年から進めてきたこの「プロジェクト・カマラサウルス」のクライマックスである、実物化石による全身骨格の組上げ作業の公開が、2月28日㈭から始まります。3月23日㈯からは恐竜博物館42体目の全身骨格として常設展示されます。
奇跡的に全身の9割以上も残っていた骨化石を使って組み上げた、全長15mにもなる全身骨格はリアルで生々しく、迫力満点です。目の前に立ちふさがるただでさえ威圧感のある恐竜骨格に、さらに実物化石の迫力が加わって、もう誰もその興奮をおさえることができませんっ!
カマラサウルス骨格の情報
- 実物の化石標本を組み上げた骨格で、博物館7体目の実物化石の骨格です。
- 全長は15m、高さは5mにもなる、巨大な骨格です。
- 2007年にアメリカ・ワイオミング州で発見され、2009年に博物館に到着しました。
- カマラサウルスは草食で、首と尻尾の長い竜脚類というグループの恐竜です。
2月20日㈬から3月22日㈮までの間、カマラサウルス全身骨格の組み上げ作業のため、常設展示室1階「恐竜の世界」ゾーンの「竜脚類」エリアへは、入ることができません。ご理解ご協力の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
今回組み上げるカマラサウルスについて
幼体のカマラサウルス骨格(参考)
- 学名
- カマラサウルスの一種
- 時代
- 後期ジュラ紀(1億5000万年前)
- 発見場所
- アメリカ合衆国 ワイオミング州
- 全長
- 約15メートル
- 特徴
- 北米の後期ジュラ紀の恐竜としてよく知られている種類の草食恐竜で、首と尻尾の長い竜脚類というグループに入る。ヘラ状の歯を持つのが特徴で、現在4種類のカマラサウルスが知られている。当館所有の化石は特に保存状態が良いものとして評価されている。
「プロジェクト・カマラサウルス」とは?