■記者説明会と発掘現場

千秋です。こんにちは。

7月29日火曜日分の発掘日誌、それでは始めさせていただきたいと思います。

今日の天気は晴れ日曜・月曜とひどい雨が降りまして、各地で大変だったようです。発掘作業の方もさすがに昨日はお休みをしまして、恐竜博物館で標本整理をしていた模様です。

さて、今日のトピックとしましては。新聞・テレビ等でご存じの方も多いと思いますけど、記者発表(小型獣脚類の上顎骨発見の記者発表)を行いました。

ものとしましては、3月に発表しました仙椎や趾骨などが見つかったのと同じブロックから出てきました。ホントに密集していたんですね。ブロックはまだ残りがあるので、もしかしてと当然期待してしまいますよね。

ものの種類にも言及がありまして、ドロマエオサウルス類の中でも、中国のシノルニトサウルスに似ているとのことです。シノルニトサウルスは中国では「中華鳥竜」と呼ばれていまして、いわゆる羽毛恐竜です。近い種類ということなのでこれも羽毛恐竜ということになるようですね。もっとも、勝山の産出状況では、羽毛の発見はほとんど望み薄ですけど。

いやー。フクイサウルス、フクイラプトルに続く、第3、第4の復元の可能性が徐々に見えてきた感じです。すばらしい。

さて、発掘現場の状況です。掘削はぼちぼち進行中です。化石がある地層まではじっくりじっくりと作業は続きます。もちろん作業は慎重にしていますよ。化石の気配のある地層では特に慎重に。といったところで今日の発掘日誌、終わりにしたいと思います。ではでは。