■足跡研究の手法――3Dスキャナ

千秋です。こんにちは。

7月28日火曜日分の発掘日誌、それでは始めさせていただきたいと思います。

今日の天気はくもり。朝は良かったのですが、お昼ごろからポツリポツリ。ままならないものですね。

さて、ハンマー隊のようすです。といっても今日は前線作業はひと段落。みんなでハンマーをふるっています。昨日少し崩した岩が追加されて、叩ける岩が増えています。成果品の方も徐々に良いものが増えてきました。ハンマー隊のみなさん、がんばって。

おっ、エンジンカッターが出て参りました。この大岩に何か重要なものがついているんでしょう。切り込みを入れて、ブロック状に取り出しています。何でしょうか。おお、歯です。獣脚類のものですね。中途で曲がっているのが面白い標本です。

さて、こちらで変わった機械を持ってきていますよ。昨年最後あたりでご覧いただいていた足跡面ですが。パソコンにつながっているこの機械、ハンディタイプの3Dスキャナだそうです。3D――つまり立体的な情報を取り込む対象は、この恐竜の足跡。レーザーで距離を測定するとともに、銀色のドットを元に位置あわせをすることによって、パソコン上に足跡の立体模型を浮かび上がらせます。技術の進歩ってすごいです。まさに科学の勝利ですね!

今週の天気予報には雨マークがずらり。梅雨明けは来週とのこと。それまで風邪をひかないようにがんばりましょう。といったところで、今日の発掘日誌、終わりにしたいと思います。ではでは。