■足跡面の掘削はじまる

千秋です。こんにちは。

8月13日木曜日分の発掘日誌、それでは始めさせていただきたいと思います。

今日の天気はくもり時々雨。台風で前線が刺激された模様です。小雨に濡れつつも、作業は続けられました。

さて、前線のようすです。ついに足跡面の掘削が始まりました。足跡については惜しいですが、保管も現実的に無理ですので、計測や型どり、3Dスキャナ測定を行ってきました。でもまあ、下にはさらに良い標本があるはず、ですので。

重機のアイアンで、岩に打撃を与えていきます。あ、割れました。しかし、うまいこと横と同じ面で割れるんですね。大きなブロックとなった岩をよけて、露出面をチェックです。こうして見ると本当にうまく、一段下がっています。まさに地層面、というか「岩は割れるべき方向に割れる」んですねえ。

新しい面を出したあとは、その面を洗ってキレイにします。大小の石くずはジョレンでかきます。狭いので作業しにくそうですね。

さて、ハンマー隊のようすです。雨です。が、とりあえず作業は続けられるほどの降りです。とはいえ、こんなジメジメした状態だとつらいですね。みな心なしか、うつむき加減です。こんな時はデカい化石を見つけて、士気を上げてもらいたいところですが。

おや?何か見つかりましたか?おー、骨ですね。断面が見えます。こちらは?貝?…と思いきや、脇に立派な歯が。

よし、この調子でお願いしますよー、といっていたら雨で退避。またこんなエンディングで申し訳ありません。といったところで、今日の発掘日誌、終わりにしたいと思います。ではでは。